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トイレの水を流すとタンクに水がたまるまでの間、チョロチョロと音がします。
しかしこの音が水を流していないのに起きた場合は、タンクの部品の故障が考えられます。
少しなら良いかと放置していると水道代が上がる可能性があるので、自分で故障箇所を確認してみましょう。
トイレタンクの不具合で考えられる原因は以下があります。
上記の部品はどれも消耗品なので、いつ不具合が起きてもおかしくはありません。
そのため交換方法について解説するので、交換する時の参考にしてください。
尚、フロートバルブを交換してもチョロチョロ音が直らない場合、サイフォン管やタンク自体の不良が考えられます。
その場合は水道業者に直してもらいましょう。
目次
「トイレで座っていると、背中ごしにチョロチョロ水の音が…」
これってけっこう、皆さん経験されていますよね。
これは水漏れだけではなく、トイレの水を流してタンクに水が溜まる時、最後の数分はチョロチョロと水が流れて最終的に浮き玉が上がりきって水は止まります。
なので続けてトイレを使うと、前に使った人がトイレを流してまだ溜めてる途中なんて事もあります。
しかし、もう数時間も誰も使っていないのに、いつ入ってもチョロチョロ水が流れっぱなし。
これはもう、水漏れの可能性が高いですね。
という事は、、、
水道局の検針の方に
「水道料金が上がってますが、どこかで水漏れしていませんか?」なんて言われた時、どこの蛇口も水漏れしてないのに?どうして?
こんな時は見えないトイレのタンクの中で・・・なんて事が非常に多いです。
では、「チョロチョロ」トイレのタンクの中で水が流れっぱなしになった時には、どうすればいいの?
タンクの中にはいくつかの部品がセットされています。
その中でもチョロチョロ漏れで大きな原因になる部品が、以下の3つです。
なぜ、チョロチョロするのか?その原因を確かめる時にポイントになるのは、サイフォン管(オーバーフロー管)です
タンクの中に一本、直径2cm位の管が立っていますね。
その先端を見て下さい。
この管の先端まで水がきていて、オーバーフローして管の中に水が流れ込んでいたら、ボールタップの不良です。
給水が止まらなく流れっぱなしになった時に、タンクの外に水があふれ出さないように、このサイフォン管がオーバーフローした水を便器に流してくれます。
また、サイフォン管の先端より下に水がありオーバーフローしてない状態の時は、フロートバルブの不良です。
水の中でゴム栓の役目をしているフロートバルブが不良になりタンクの水が便器に漏れていっているので、いつまで経っても浮き玉が完全に上がれずに、水が止まらなくチョロチョロ流れっぱなし状態になるのです。
この様にチョロチョロと水が流れっぱなしになった時の修理方法はこのボールタップとフロートバルブの2つの部品の交換です
一番の原因は、水の出し止めをするパッキン部です。
ボールタップは浮き玉の上下動により水の出し止めをしているパッキン部があります。
この部品のパッキンを交換すると直ると言う方もいらっしゃいますが、
よほど器用な方でない限り、この作業は交換しても微妙な調整でボールタップが正常に作動しなくなる事が多いのでおススメしません。
よって、ボールタップ不良が原因の時は、ボールタップを新しいものに交換されるのが良いでしょう。
ボールタップは単純な構造ですが、繊細な部品です。
外から無理な力が加わりおかしくなってしまう場合もあります。
トイレタンク内の汚れが気になるので掃除をしましょうなんて思った時(タンク内の掃除は出来ればしないほうが…)や、ご自分でウォシュレットを交換しようと思った時(給水管の取付の時、必ずボールタップを片手で抑えながら行なって下さい)要注意です。
ボールタップには大きく分けて2種類の物があります。
横給水と下給水の物です。
下給水のボールタップに関しては交換するのに技術が必要な場合がありますので、専門の水道業者におまかせするのが良いでしょう。
サービス内容 | 作業料金 | |
---|---|---|
トイレつまり | 簡単な詰まり | 5,000 |
専用器具使用 | 7,000 | |
便器脱着作業 | 10,000 | |
排水管つまり修理 | ワイヤー作業(個人宅) | 7,000〜 |
ワイヤー作業(飲食店・会社・共用部) | 12,000〜 | |
トイレの水漏れ修理 | 調整作業等 | 4,000 |
水漏れが止まらない、水が出ない | タンク内部品交換(タンク脱着なし) | 6,000 |
タンク内部品交換(タンク脱着あり) | 8,000 | |
温水洗浄便座のお取替え | 弊社購入の温水洗浄便座取付 | 7,000 |
お客様持込みの温水洗浄便座取付 | 8,000 |
表は左右にスライドします。
ここでは、タンク横で給水管とつながっている横給水のボールタップについてご説明します。
今取付られている物と全く同じ物を付けなければならないわけではありません。
重要なのは取付た時にボールタップが正しく動くか?可動域が確保されているか?タンクの蓋はきちんと閉まるか?
「要はきちんと動くかのか」、と言う事です。
タンクのフチやフタ、サイフォン管やフロートバルブと接触してしまう様ではいけません。
この為に、最近ではマルチ型ボールタップが販売されています。
TOTO、INAX(LIXIL)やその他のメーカーからこの様な商品が作られていてある程度どのタンクにも取付られる様になっています。
(しかし例外もありますので、メーカーがお知らせしている商品詳細を必ず確認してからご購入下さい。)
(止水栓が回らない場合は無理に行わず、外の元栓を閉めて下さい)
(フタとボールタップをつなぐ連結管(ビニールの管)が差し込みであれば、フタを持ち上げれば外れます。
外れない場合はネジ止めかゴム止めになっているのでネジを外すかゴムを外して下さい)
(取外したパッキンは絶対に再利用しないで下さい)
(この時ボールタップが斜めにならない様にして下さい。また、浮き玉を手で動かしてサイフォン管やフロートバルブに接触しないか確認して下さい。)
(この時、タンクに溜まった水量がサイフォン管先端より2〜3cm下になる事を確認します)
もし、水量が多すぎたり、少なすぎた場合は、製品の説明書を参照し、水量調整を行なって下さい。
また、数分時間を置いて水がチョロチョロ出てないか確認して下さい。
連結管にはネジ止め(TOTOに多い)、ゴム止め(INAXに多い)があります。
取付の時に連結管をフタ裏の連結管取付口に確実にしっかり取付て下さい。
確実に取付ないとタンク外に漏水する危険性がありますのでくれぐれもご注意下さい
また、別のケースですがトイレタンクで最近の物には、二重タンクで陶器のタンクに直接水が入ってない物もあります。
タンクのフタを外すと中にもう一枚薄プラスチックのフタがついています。
そして、タンクの種類によって色々ですが、この製品にはダイヤフラムという部品が取付てあります。
このタイプのタンクではタンクの中からチョロチョロではなく、「シュー、シュー」と言う音が聞こえてきます。
レバーをひねってトイレを流した時にフタの上の手洗管から水が出ない時によくある症状です。
水が出ないのでフタを開けてみるとボールタップから「シュー、シュー」と音がして水が少量しか出ていません。
こんな場合、ボールタップの一部部品である、ダイヤフラムの劣化不良によるものが原因です。
どこでもいいので蛇口を開き、水が止まっているかを確認して下さい。
トイレ内の止水栓で止水しないで下さい(水が止まっているかの確認が出来ない為)
この時に手洗管の差し込み口に確実に差し込んで下さい。
正しく差し込めていないと、給水される水がタンクの外に出て漏水します。
どこでもいいので蛇口で水が出るか確認します。この時30秒〜1分位勢いよく水を出しっぱなしにします。
タンクのフタから水が出るか、タンクの外に水が出てないかを、確認します。
ダイヤフラムには、種類があります。
どれでも合うわけではないので、タンクの品番から適合するダイヤフラムを用意して下さい。
また、内ブタが付いたタンクに使用されているボールタップも、なんでも合うわけではないので同様に適合部品で交換します。
フロートバルブは見ておわかりの通り、ゴム製のゴム栓です。
このゴム栓がずーと水の中にあるので当然劣化します。
基本、ボールタップより劣化は早いです。
このフロートバルブが劣化する事により、タンクに溜まるはずの水が少しずつ便器にチョロチョロ流れ、タンク内もいつまでもチョロチョロと音が止まらないのです。
フロートバルブはTOTO型のものとINAX(LIXIL)型のものがあります。
TOTO型は半円ゴム状で2本ゴム脚をサイフォン管に取付外しするタイプです。
INAX(LIXIL)型は球状で下の差し込みの白い棒をサイフォン管に差し込み取付外しするタイプです。
この2種類は、まった形状の違うものなので部品を用意する時に必ず確認して下さい。
また、TOTO型もINAX(LIXIL)型も大小、大きさの違うタイプが2種類ありますので、間違わないようにご注意下さい。
(サイズを測って行くか、外して現物を持って行き比べて購入すると間違いないですね)
(止水栓が回らない場合は無理に行わず、外の元栓を閉めて下さい。)
(フタとボールタップをつなぐ連結管(ビニールの管)が差し込みであればフタを持ち上げれば外れます。外れない場合はネジ止めか、ゴム止めになっているので、ネジを外すか、ゴムを外して下さい。)
下の白い棒を確実にサイフォン管中央の小さな穴に通します。
穴に通っていないと正しく機能しません。
フロートバルブを取付取外しの時、サイフォン管に力がくわわるとサイフォン管が根元から折れてしまう場合がありますので、取付取外しの時くれぐれもご注意下さい。
フックとボールチェーンを外して長さの調整をします。
レバー大の場合は、フロートバルブが大きく上がるように、レバー小の場合は、フロートバルブがちょっとだけ持ち上がるように、レバーの大小が無い場合は、大の場合と同じようにします。
水の流れを見て再度チェーンの調整をします。
サイフォン管の付根に亀裂が入っている。
(折れる手前の状態)
サイフォン管の取付部から水漏れしてる。
タンク不良により水が漏れている。
(まれにあるのは、タンク内側の結露防止材が劣化して水の抜ける隙間が出来てしまう。)
このようなケースにより、チョロチョロ漏れが起こる場合もあります。
「トイレタンクの中でチョロチョロ音が止まらない」
「便器にチョロチョロ水が出てる」
10年も経てば、いつ出てもおかしくない症状です。
日頃からタンク内部品の構造や、状態を知っておく事で、水漏れを放置してして無駄な水道代を払う事のないように、心掛けて下さい。
また、今回ご紹介したボールタップやフロートバルブを交換しても直らない場合は、皆さんが修理対応するのは難しい状態ですので、
専門の水道業者にご相談下さい。