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トイレで用を足した後、トイレットペーパーを切らしてティッシュを使ってしまった経験はありませんか?
「数枚ならトイレに流しても大丈夫だろう」と思っていたらトイレがつまってしまった!という方は少なくありません。
この記事でわかること
この記事を最後まで読んでいただければ、ティッシュでなぜトイレがつまるのか、原因や対処法がわかりますのでぜひ参考にしてくださいね。
目次
トイレにティッシュを流すとトイレが詰まります。
1~2枚流した程度ではつまる可能性は低いといえます。
しかし続けてティッシュ流したり、何枚も重ねて流したりすると排水管の中にティッシュが残ってしまい、つまりを引き起こしてしまいます。
トイレがつまるだけでも大変なことですが、トイレがつまるとそれ以上に困ったことが起きる可能性があります。
排水管に水が溜まることで漏水を起こしたり、つまりをそのまま放置した結果、次の人がつまっていることを知らずにトイレを使ってしまい、汚水が便器からあふれてしまったりすることもあります。
想像してみてください、汚物を含んだ汚水があふれたトイレの中を…。
トイレの床に排水設備がなければ手で汚水を片付けなければなりませんし、床や壁紙が水分を含んで傷む恐れもあります。
作業内容 | 作業料金(目安) |
---|---|
トイレのつまり修理 | 基本料金+出張費用=7,000円前後 |
トイレの床張り替え | クッションフロアの場合一般的に3万円前後 |
トイレの壁紙張り替え | 一般的なクロス1平方メートルあたり約1,500円前後 |
一例ではありますが、念のためティッシュがトイレにつまり、修理費用が発生したときの費用をまとめています。
ティッシュをトイレに流すだけがトイレづまりの原因ではありませんが、ティッシュはトイレづまりの原因になりやすいことは知っておきましょう。
トイレットペーパーとティッシュは同じような紙なのに、なぜトイレットペーパーはつまらずにティッシュはトイレにつまるのでしょうか。
ティッシュがトイレにつまる理由は4つあります。
トイレットペーパーがない時に、ついつい使ってしまいがちなティッシュ。
ここではなぜティッシュはトイレに流してはいけないのか、なぜティッシュを流すとトイレがつまる4つの理由を解説します。
ティッシュはトイレットペーパーとは異なり、そもそも最初から水に溶けるように作られていません。
ティッシュを使う場面を思い浮かべてみるとわかりやすいのですが、ティッシュは鼻をかむ方がもっとも多いです。
鼻をかむだけですぐに破れてしまうティッシュは使う価値がないといえます。
そのほかにも、ティッシュで濡れたテーブルを拭いたり、お菓子などを食べるときの下敷きにしたりするといった使い方がほとんどです。
ティッシュは薄いながら、このように水を含んでも溶けないように作られているのです。
一方のトイレットペーパーは、濡れると溶けるように崩れていくように作られています。
ティッシュとは異なり、すぐに原型がわからなくなるほどバラバラにほどけているので、排水管につまることなくスムーズに流れていくんですね。
最近では流せるティッシュや水に溶けるティッシュも販売されているようです。
しかし水に溶けるティッシュであっても大量に流すとつまる可能性があるので、少しずつ流すようにしましょう。
ティッシュがトイレにつまるのは、トイレの構造も関係があります。
便器の奥は、虫や下水からの悪臭が上がってこないよう、「排水トラップ」と呼ばれるS字状に曲がった構造になっています。
水に濡れるとバラバラに溶けていくトイレットペーパーなら問題無くS字の排水トラップを通っていきます。
しかし水に溶けないティッシュは水分を含んで重くなり、S字部分を通ることができずにつまってしまうのです。
ティッシュを大量に流してしまうと、つまる確率は高くなります。
溶けやすいトイレットペーパーでさえ、あまりにも大量に流してしまうとつまる可能性があります。
1枚や2枚程度のティッシュなら流れる可能性はありますが、ティッシュは水を吸っても溶けずにかたまりとなってしまうため、大量に流してしまうと、いとも簡単にS字状の排水トラップでつまります。
また節水トイレは、一度に流す水の量を制限しているため、一般的なトイレより流す力が弱いのが特徴です。
ご自宅のトイレが節水タイプなら、ティッシュを流すとつまる可能性が高くなるため、少量でもティッシュを流すのはやめておきましょう。
一度ティッシュを流してしまってもつまらなかったからといって、
継続してティッシュを流し続けると、排水管の中でティッシュが蓄積してしまい、つまる原因となってしまいます。
ティッシュとトイレットペーパーの違いは、前述のとおりトイレットペーパーは水に溶けるように作られていますが、ティッシュは水に溶かすことを前提に作られていません。
ティッシュもトイレットペーパーも同じパルプを原料として作られており、製法もほぼ同じです。
違うのは、ティッシュは水に溶けないよう、紙を破れにくくする薬剤「湿潤紙力増強剤」が使われていること、そして配合するパルプの違いです。
ちなみに、この湿潤紙力増強剤は、水分を含んで破れては困る野菜用のダンボールなどにも使われています。
針葉樹 | 繊維が長く丈夫な紙ができる。強度が必要な紙は針葉樹を使う |
---|---|
広葉樹 | 漂白しやすく上質な紙を作るのに使われる。針葉樹より強度が低く、吸水性が高い |
また、ティッシュはこの薬剤の使用の他に、繊維同士の結びつきが強固になるよう繊維が長い針葉樹を使っているため、水に溶けにくく破れにくいのです。
ティッシュもトイレットペーパーも同じような薄い紙ですが、製造工程や使用する薬剤や配合するパルプの違いによって性質は大きく異なります。
さてここからは、トイレットペーパーがなくてついうっかりティッシュを使ってしまい、トイレがつまってしまったときの解消法について見ていきましょう。
慌てなくても大丈夫です。
まったく溶けない他の固形物をつまらせるより、これらの手順を踏めばつまっていたティッシュが流れていく可能性があります。
ティッシュによるつまりを解消するもっとも簡単な方法は、放置して自然に流れるのを待つことです。
1〜2枚程度の少量のティッシュであれば、時間をおけば柔らかくなって流れて行く可能性があります。
ただし、「ティッシュが柔らかくなって流れやすくなった」ことを目視できないため、ティッシュが柔らかくなるまでしばらくはトイレが使えないというデメリットがあります。
家族が知らずに大便をして大量に紙を流してしまうと、さらに状況が悪化することも…。
放置して自然に流れるのを待つのは、流したティッシュの枚数が少ない場合に限ります。
ティッシュが柔らなくなるまで時間がかかるため、トイレが自宅に1つしかない場合や、家族が多く、頻繁にトイレを使う場合などは、他の解消法を試してみることをおすすめします。
ティッシュが詰まってしまった場合の解消法2つ目は、お湯を流すことです。
ティッシュは冷たい水よりお湯に浸けると柔らかくなるため、水を流すよりつまりを解消できる可能性があります。
お湯といっても40℃〜60℃程度の湯温を流すようにしましょう。
ほとんどの便器は陶器製のため、熱湯を流しても大丈夫なようには作られていません。
すでにトイレが詰まっていて便器内に汚水が多く溜まっている場合は、紙コップとバケツを用意してトイレ内の水をくみ出してからお湯を流してください。
こうすることで、万一お湯でも流れないときに、便器から汚水があふれるのを防ぐことができます。
お湯を流した後は、1時間ほどティッシュがお湯でほぐれるのを待ちましょう。
放置したあとは、便器内の汚水の水位を見ます。水が引いているようであればつまりが解消できた可能性があります。
その後、バケツに水を汲んで少量ずつ水を流し、便器の水位が上がらないかどうかを確認しましょう。
水位が上がらないようならつまりは解消できています。
確認のために水を流す場合は、必ずバケツの水を流すようにしてください。
いつも通りトイレのレバーを引いて水を流すと、つまりが解消されていない場合は水が便器からあふれる可能性があるためです。
放置してもお湯で流してもつまりが解消できない場合は、ラバーカップを使ってつまりを取り除いてみましょう。
ラバーカップとは「スッポン」とも呼ばれているゴム製のつまり解消用グッズです。
ホームセンターやネット通販サイトで1,000円〜2,000円前後で販売されています。
ラバーカップを使用する際は、汚水の飛び散りを防ぐため、事前に床を新聞紙やビニール袋などで養生しておくほか、ゴム手袋やゴーグルなどの保護具を装着しておくと安心です。
また、ラバーカップを排水口へ密着させる際、便器内の水が少ないと効果が発揮できません。
水が少ない場合は少量ずつ水を足して使うようにしてください。
真空パイプクリーナーは、強力な吸引力とつまりの原因を押し下げる圧力によってつまりを解消するグッズです。
ラバーカップとの違いは、柄の部分にあるシリンダーによって大きな圧力をかけることができる点です。
真空パイプクリーナーもホームセンターやネット通販サイトで2,000円前後で購入できます。
使い方はラバーカップとほぼ同じですが、吸引力と圧力が大きいため、多少のつまり程度なら簡単に解消することができます。
比較的柔らかいティッシュのつまりなら、真空パイプクリーナーの使用でも問題ありませんが、排水管を塞ぐような大きな固形物がつまっている場合は、真空パイプクリーナーの圧力によってただ奥へと押し込んでしまっている可能性があります。
固形物のつまりへの使用は慎重におこなってください。
トイレがつまるとかなり焦ってしまいますが、慌てて次のようなことをすると、さらにつまりがひどくなるばかりか、便器が破損するおそれがあります。
では、ひとつずつ見ていきましょう。
ティッシュがトイレにつまっている間は、トイレの「流す機能」は絶対に使わないようにしてください。
トイレの流す機能は、タンク内にある水がすべて流れ出るまで止まらず、便器から水があふれるリスクがあるからです。
あふれる水がキレイな水ならまだしも、つまりが発生しているということは、汚物を含んだ水が溜まっているということ。
もし汚水があふれたとしたら掃除をするのも勇気が要りますよね…。
トイレがつまると焦って「流す」レバーを引いてしまう可能性もあるため、「つまった!」と思ったら、まずはトイレの止水栓を閉めておくことをおすすめします。
止水栓を閉めておくと、家族と同居している場合も、ティッシュがほぐれるのを待つ間に誤って「流す」レバーを引いてしまうこともなくなり安心です。
万一のことを考えて、ラバーカップや真空パイプクリーナーを用意しているご家庭も多くはないでしょう。
そのため、ティッシュがトイレにつまってしまい、焦って掃除用のトイレブラシをグイグイ押し込んでつまりを解消しようとする方がいるかもしれません。
トイレがつまっているからといってトイレブラシを押し込むのはやめましょう。
トイレブラシは排水トラップの奥まで届くような形状にはなっておらず、いくら頑張ってもつまっている所まで届きません。
無理やり力ずくで押し込もうとしてトイレブラシや便器が破損するおそれもあります。
トイレブラシがつまってしまうともう個人でつまりを解消するのは困難です。
また、便器の奥を破損させてしまうと便器をまるごと交換しなければならず、修理費用がかかってしまいます。
先ほどはティッシュのつまり解消のためにお湯を流すのが有効とお伝えしましたが、お湯はお湯でも便器に熱湯を流すのは厳禁です。
便器は陶器製ですが、熱湯を流す前提で作られていないため、熱湯を流すと破損するおそれがあります。
便器に熱湯をかけることで急激な温度変化が起こり、ヒビが入ったり最悪の場合割れてしまったりすることもあります。
お湯を流す場合は、必ず40℃〜60℃程度のお湯を使うようにしましょう。
うっかりティッシュを流してしまったせいで、高額な修理代を支払うことのないよう注意したいですね。
トイレに入って用を足した後、トイレットペーパーがないことに気付いたら、どうしてもティッシュを使わなければならない状況になるかもしれません。
そんなときに、トイレをつまらせないよう気を付けておく点をいくつかご紹介していきます。
ひとつずつ見ていきましょう。
ティッシュを流すときは1枚ずつ流すようにしましょう。絶対に複数枚を一度に流してはいけません。
また、1枚ずつ流す場合も、できるなら2枚重ねになっているものを外して流したり、細かく縦に裂いて流したりするとより安全です。
また、便とティッシュを流すよりも、便だけ先に流しておくとよりつまりにくくなります。
なお、節水タイプのトイレは水流が弱いため、ティッシュが排水管の中に残ってしまう可能性があります。
タンクの水が溜まりきってから流すようにしましょう。
便や尿が付いたティッシュを手で細かく裂くのは衛生的に問題がありますが、トイレをつまらせないためには致し方ありません。
トイレを出た後はしっかり手を洗ってアルコールなどで消毒しておくようにしてくださいね。
トイレに温水洗浄機能がついているなら、お尻を洗って乾かすようにしてティッシュを使わないようにする方法もあります。
お尻が乾くまで少し時間はかかりますが、ティッシュでトイレをつまらせて解消に時間がかかってしまうよりマシといえるでしょう。
トイレで用を足した後、ティッシュを流さずに燃えるゴミとして処理すると、そもそもティッシュをつまらせる心配がありません。
燃えるゴミとして処理するには衛生上の問題がありますので、使用後のティッシュをビニール袋に入れてキチンと口を縛って捨てるようにしてください。
ティッシュはトイレットペーパーとは異なり水に溶けないため、大量に流すとトイレがつまるおそれがあります。
1〜2枚だとしても、S字状の排水トラップに残って蓄積する可能性もあります。
もしティッシュがトイレにつまってしまった場合は、今回ご紹介した方法で解消してみてください。。
自宅でティッシュを流さなくてもすむよう、トイレットペーパーの在庫切れには注意しましょう。