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皆さんは普段、ウォシュレットのノズルは掃除できていますか?
掃除をしたいけど、出し方がわからないという方が多いかもしれません。
ウォシュレットのノズル掃除を怠ると、ノズルが出てこなくなってお湯が出せなくなったりする可能もあります。
また、ノズルやノズルカバーの汚れを放置するのは衛生的にも心配です。
ウォシュレットの掃除の仕方と頻度、ノズルの出し方や汚れにあった掃除方法を解説します。
日々のトイレ掃除にお役立てください。
目次
ウォシュレットはTOTOの製品の名前で、一般的な呼び方は「温水洗浄便座」です。
1980年6月に「お尻だって、洗ってほしい」というキャッチコピーで、一気に知名度がアップしたのを覚えている方もいるかもしれません。
以降、ウォシュレットは「温水洗浄便座」をさす一般名詞のように使われています。
現在、温水洗浄便座の多くがTOTO・LIXIL・Panasonicの製品でしょう。
そして各メーカーで商品名があります。下記に一覧表にしました。
メーカー | 商品名 |
---|---|
TOTO | ウォシュレット |
LIXIL | シャワートイレ |
Panasonic | ビューティー・トワレ |
温水洗浄便座は各メーカーの便器とセットのように考えがちですが、サイズが合えば異なるメーカーでも取り付けは可能です。
たとえば、TOTOの便器にPanasonicのビューティー・トワレを取り付けることもできるのです。
家電量販店に行けば、温水洗浄便座は単体でも売っています。
また、便器に取り付けるタイプではなく、便器と一体型になった、温水洗浄便座もあります。
配線や給水栓が内蔵され、隙間や段差がなくなり、すっきりとスタイリッシュに見えるのが特徴です。
一体型は、先ほどご紹介した商品名とは異なるものもありますが、ノズルの掃除が必要な点は同じです。
ただし、こちらは他メーカーの温水洗浄便座を取付ける事はできず、適合する便座があれば交換できるでしょう。
※本記事では以下、温水洗浄便座をウォシュレットと呼んで記載します。
ウォシュレットのノズル掃除を怠ると、何かトラブルは起こるでしょうか。掃除しない場合に起こることを考えてみましょう。
まず、見た目が汚れてきます。
ノズルにはカバーがついていますが、ノズルの掃除を怠っている場合は、カバーの掃除もできていない可能性が高いのではないでしょうか。
見た目の不快感があります。
次に起こるのは、汚れが詰まってノズルが出てこなくなる可能性です。
スイッチを押しても何か音がするがノズルが出ない場合は、故障の他に汚れ詰まりが原因かもしれません。
ノズルが出てこなくなるのと、どちらが先に起こるかわかりませんが、尿石や水垢が詰まって温水が出なくなる可能性もあります。
いずれにしろ、見た目の不快感から実際に動作に影響が出るまでには期間があります。
定期的に掃除をするのが一番ですが、一度ノズル周りを確認して「やばい!」と思ったら、すぐに掃除しましょう。
ウォシュレットのノズルの掃除頻度は、週に一度程度がメーカーの推奨です。
毎週〇曜日はウォシュレットのノズルを掃除する日などと決めて、お掃除をすると良いでしょう。
ノズルの出し方を覚えて習慣にするとノズル掃除自体は3分程度で済む簡単なものです。
一人暮らしで昼間はいないなど、トイレの使用頻度が低い場合は2週間に一度でも大丈夫でしょう。
トイレ掃除の時にあわせてノズルも綺麗にしてしまいましょう。
ウォシュレットのノズル掃除が面倒に思えるのは、ノズルを出すというワンアクションが必要なためではないでしょうか。
リモコンにノズル掃除スイッチがある機種は、ノズルの出し方がわかりやすいのですが、掃除スイッチがない機種はノズルの出し方がわからず、掃除ができないというケースもあります。
ここでは、各メーカーの主なウォシュレットやのノズルの出し方を表にまとめています。
便器の横にある本体(袖リモコン)で操作するタイプと壁に取付けてあるリモコンで操作するタイプがあります。
※表にない機種はメーカーサイトをご参照ください。
おしりノズルは「ノズルそうじ」スイッチを押す。 ビデノズルはおしりノズルがのびているときに再度ノズルスイッチを押す。 |
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レジオ | DV-R115 |
サティスG | DV-G118型 DV-G116型 DV-G115型 DV-G118A型 DV-G115A型 |
サティスS | DV-S400型 DV-S400A型 DV-S528T型 DV-S526T型 DV-S525T型 DV-S528型 DV-S526型 DV-S525型 DV-S518型 DV-S516型 DV-S515型 DV-S528AT型 DV-S528A型 DV-S518A型 DV-300A型 DV-300G型 |
サティスE | DV-E115型 DV-E114型 DV-E116型 |
リフレッシュ | DWV-S |
アスティオ | DT-300A型 DT-300G型 DT-300A型 |
アメージュM・Z・V | DT-M100型 DT-ZA100型 (フチレス) DT-Z100U型 DT-Z100T型 DT-V200型 |
PASSO | CW-EA11・EA12 CW-EA13・EA14 CW-EA21・EA22 CW-EA23・EA24 CW-E77・75・ 74(T)・73・71(T) CW-E67・65・ 64(T)・63・61(T) CW-E55・57(T)・ 59 CW-E51・53 CW-E510・530 |
KSタイプ | KS220タイプ |
おしりノズルは「ノズルそうじ」スイッチを押した後、 15 秒以内に「おしり」スイッチを押す。 ビデノズルは「ノズルそうじ」スイッチを押した後、 15秒以内 に「ビデ」スイッチを押す。 |
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サティスS | DV-300型 DV-200型 |
アスティオ | DT-300型 |
おしりノズルは「ノズルそうじ」スイッチを押した後、 15 秒以内に「おしり」スイッチを押す。 ビデノズルは、おしりノズルが伸びている時に 再度「ノズルそうじ」スイッチを押す。 |
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PASSO | CW-E45・47・49 CW-E35・37 |
ノズルの先端の突起をつまんで引出す | |
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サティスS | DV-100型・DV-100A型 |
センサー大便器 | DV-150型・DV-150A型 |
アスティオ | DT-200型 |
アメージュV | DT-V100型 |
アメージュC、アメージュC・MC、NewアメージュM、アメージュM・G、コンティス、車いす対応、リフレッシュ |
便器の横にある本体で操作するタイプとリモコンで操作するタイプがあります。
※「ノズル掃除」スイッチの位置は機種により異なる
※今回載せてるのも一例となる為、製品の型番によりノズルの出し方が異なる場合もあります。
「ノズル掃除」「おしり洗浄」スイッチがない場合は、取り扱い説明書を確認したりメーカーに問合せたりしてノズルを出しましょう。
ノズルの掃除は中性洗剤であれば、トイレマジックリンやウタマロクリーナーなどで掃除をします。
トイレ用洗剤にこだわらなくても大丈夫です。
サンポールやカビキラーなどの強力な洗剤は、汚れが落ちない時の最後の手段に、取っておきましょう。
ウォシュレットのノズル掃除で使う洗剤は、中性洗剤が指定されています。
定期的に掃除ができていたら中性洗剤で、汚れは落ちます。
しかしこびりついた汚れや長らく放置した汚れは、なかなか落ちません。
自己責任になりますが、アルカリ性や酸性の洗剤で汚れをすっきり落とし、そこから定期的にノズルの掃除をするというサイクルを作りましょう。
ウォシュレットのノズルにつく汚れは3つあります。それぞれの特徴をつかんでおきましょう。
いずれの汚れも初期であれば中性洗剤で落とせますが、こびりつきになった場合はそれぞれに対応した洗剤を使う必要があります。
「水垢」は温水の中に含まれるアルカリ成分が固まって、こびりついた汚れです。アルカリ成分ですので酸性で中和し落とせます。
「尿石」は尿ハネでノズルやノズルカバーにこびりついたアルカリ性の汚れです。酸性で中和して落とせます。
「黒カビ」は、酸性の汚れです。しつこいカビ汚れはアルカリ性の洗剤で落とします。
ノズルを出してしまえば、掃除は簡単です。引き出したノズルを支えて、力を入れすぎないように掃除をしていきます。
【簡単ポイント1】ノズルを支える必要があるため使った後のゴム手袋が気になる場合は、手にビニール袋をかぶせて掃除をし、ビニール袋を捨てれば簡単です(使い捨てのビニール手袋でも良いですね)
【簡単ポイント2】ノズルを掃除する際に力をかけないようにしましょう。
【簡単ポイント3】ノズルそうじにおすすめの洗剤は「ねらってバブルーン (液性:弱酸性・アース製薬)」です。
細長いチューブから出る落ちにくい泡が密着して、ノズル周りの汚れを簡単に落としてくれます。
狙ったところにぴったりと泡を出せるのが使いやすいポイントです。
以下の【混ぜるな危険】の洗剤を使う掃除は混ざらないように、日を変えて掃除をおすすめします。
上記表示がある洗剤は必ず単体で使い、他の洗剤と混ざらないように気をつけましょう。
塩素系漂白剤漂(カビキラー・キッチンハイターなど)には【混ぜるな危険】の表示があります。
サンポールには「【酸性タイプ】塩素系の漂白剤と一緒に使うと有害な塩素ガスが出て危険」という表記があります。
塩素系漂白剤と酸性の洗剤(クエン酸も)を混ぜると、塩素ガスが発生し危険ですので、一緒に使ったり、続けて使ったりはしてはいけません。
先に使った方を完全に洗い流して、なるべく日を開けて使うようにしましょう。
また、塩素系漂白剤などを使う際には、しっかり換気をして使いましょう。
ウォシュレットによってはノズル除菌機能がついていますが、除菌機能はノズルの汚れ掃除とは異なる機能です。
除菌洗浄をしてくれますが、尿ハネや水垢の汚れは残ります。
また、ノズル周りにつく汚れまで除菌機能の水がいきわたらない場合は、カビなどの汚れも発生するのです。
ノズル除菌機能があっても、ノズルの掃除はこまめに行わなくてはなりません。
ウォシュレットのノズルの掃除のための、ノズルの出し方と掃除の仕方を解説しました。
「ノズルそうじ」スイッチがリモコンにあるとノズルの出し方もわかりやすいのですが、スイッチがわかりにくい位置の場合や、ない場合は掃除ができないケースもあります。
ノズルの出し方を確認して、水垢・尿石・カビをすっきり落としましょう。
ウォシュレットのノズルはデリケートです、無理に引っ張り出すと破損してしまうこともあります。
「長らく掃除を怠ったので、ノズルが出てこなくなった場合」「いつも掃除をしているのにノズルが出てこない、水が出ない」などのトラブルがおこったら住まいる水道にご連絡くださいね。