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水道の水漏れは、パッキンの劣化が原因であることが多いものです。パッキンかなぁと思いながら、修理に来てもらうほどのことでもない気がして、自分でできるかを悩むかもしれません。
水道のパッキンは自分で交換が可能です。
もちろん業者に依頼することもできますので、まずはチャレンジしてみましょう。もし途中で無理だと感じたら、プロの手を借りればよいので、安心して取りかかりましょう。
本記事では、パッキンについての基礎知識や、交換時のパッキンの選び方と交換方法を解説します。
水漏れのある水道のパッキン交換にぜひお役立てください。
目次
パッキンは輪の形をしたゴムで、水道のパーツをつなぐ際の隙間を埋める役割をします。金属製のパーツ同士を合わせると隙間ができてしまうため、ゴム製のパッキンを当て隙間ができないようにします。
パッキンがあるおかげで、水漏が漏れることなく、水道を使えるのです。
水栓からの水漏れの原因は、パッキンが劣化して、ゴムがやせたり、破れたりしたことによるものです。水栓には、いくつものパッキンが使われています。
水漏れの箇所により、パッキンの形や大きさが異なりますので、交換時は、修理箇所にあったパッキンを準備しましょう。
単水栓を例にとり、パッキンのある個所と、パッキンの種類を表にしました。
パッキンは、パーツの中で使われているため、交換はレンチなどでパーツを外す必要があります。
それぞれのパーツの中にあるパッキンを表にしました。
場所 | パッキン・パーツ |
---|---|
A:カバーナット (キャップナット) | ![]() 水栓ハンドル内パッキン(三角パッキン)・パッキン受け |
B:吐水口 | ![]() 水道用ゴム付きケレップ・水栓パッキン |
C:パイプナット (袋ナット) | ![]() 自在パイプ取り付けパッキン(Uパッキン)・樹脂リング |
D:壁と水栓の間 | ![]() 調整パッキン・シールテープ |
※パーツの呼び方はメーカーによって異なるので注意が必要です
パッキンは、単独で販売されている場合や、水道の補修パーツとして、それぞれの水栓に合うパーツがセットになって販売されています。
補修時には水道にあったパーツを購入する必要がありますので、適当に買わず、水漏れしている水栓を確認してから購入しましょう。
水道のパッキンの寿命は約10年といわれています。
しかし、10年経たなくても水漏れが起こることもありますので、水漏れが起こったときには、速やかに取り換えましょう。パッキンを取り換える際には、水道のパーツを外します。
取り換える部分だけでなく、他の部分のパッキンも状態を確認しましょう。
劣化の気配がある場合や、10年近くたっている場合などは、一緒に取り換えてしまうと、たびたび修理をする手間が省けます。
パッキンは、それぞれの水栓に合うものを購入することが大切です。自分で交換する際には、十分に気を付けて準備しましょう。大きさが違うものや形状が違うものを取り付けると、水漏れは直らないばかりでなく、ひどくなります。
水道のパッキンを自分で交換する際のポイントの一つは、水漏れ箇所にあったパッキンの準備です。
単水栓の構造はシンプルですが、それ以外の水栓の場合は、どこにパッキンがあるのだろうと思われる方もあるかもしれません。水道のパッキンを自分で交換する場合に、パッキンがどこにあるかなど、水栓の構造があらかじめわかっていると、不安もなくなります。
メーカーサイトには、水栓の構造の説明書やパーツの価格などが掲載されていますので、メーカー名と型番を調べてメーカーサイトを確認してみましょう。
水栓の型番を調べてパーツを確認したいときは、まず、水栓のメーカー名を確認し、型番を調べましょう。
メーカー名・型番は、以下の場所にあります。本体にメーカーのマークが入っていたり、シールが貼られていたりします。
見にくい場所の場合は、スマホを差し込んで写真を撮って確認するのがおすすめです。
参考に、水栓を製造・販売している主なメーカーをご紹介します。
下記の5社が、国内の水栓のシェアの大部分を占めています。他メーカーもありますので下記に名前がなくても心配しないでください。
水栓のメーカーがわかったらメーカーサイトのサポートサイトで、パーツの価格表・分解図・などを確認しましょう。価格表は単体ではなく、説明書や分解図に掲載されている場合があります。
分解図などを見てパーツの品番がわかれば、メーカーの直営オンラインショップやネットショップで購入できます。また、ホームセンターなどにもあるかもしれませんので、メーカーと品番をメモして探してみましょう。
パーツの型番を確認して購入するのが、最も間違いのない購入方法です。
DIYになれた方なら、水漏れのある水栓を分解して、パッキンのサイズを測り、購入できるかもしれません。図る道具はメジャー、物差し、ノギスなどで測ります。
しかしこれは、初心者にはおすすめできない方法です。
パッキンはサイズが異なると使えないため微妙な寸法を読み間違える可能性や、形状の違いを確認しきれない場合があるためです。
なお、パーツのサイズを確認する際に、水栓を分解する場合は、必ず止水栓を閉めてからにしましょう。
水漏れのある水栓からパッキンを外し、今までついていたパッキンをもってホームセンターに探しに行くという方法もあります。
売っているパッキンに大きさを合わせて確認でき、形状も見比べられます。
型番がわからない場合の方法ですが、メーカー名・型番がわからない場合は、買い間違える可能性もありますので注意しましょう。
パッキンは低価格なパーツで1個数十円から数百円です。自分で交換する際の作業に必要な道具があれば、費用は安くつきます。
道具にかかる費用は以下が目安です。水栓によって必要な道具が異なります。
水道のパッキンを交換する際や、パッキンを確認するために水栓のパーツを外したり分解したりする場合は、必ず止水栓を閉めましょう。
混合水栓の場合は温水と水の2つの止水栓がありますので、2つとも閉めます。
屋外の水まき用の水道などで、止水栓がない場合は元栓を閉めます。
元栓を閉めると家の中のすべての水が出なくなりますので、修理のタイミングや段取りに注意が必要です。
戸建ての場合水道の元栓は、敷地内の地面にあります。
「止水栓」や「量水器」などの記載がある四角いふたがあればその中に、水道メーターと元栓がありますので、元栓を右回りに回して水の供給を止めましょう
マンションなどの集合住宅の場合は、玄関ドアの横などにあるパイプスペースの中にある水道メーター横に元栓があります。元栓を右回りに回して閉めましょう。メーター横に元栓が2つある場合は2つとも閉めます。
アパートの場合は、一か所に全戸分の水道メーターと元栓がまとめて設置されている場合があります。自分の部屋の元栓を確認してから閉めましょう。誤って他の部屋の元栓を閉めると、迷惑をかけてしまいます。自分の部屋の元栓を右回りに回して閉め終わったら、部屋に戻って蛇口をひねり、水が出ないことを確認してください。
パッキンの交換が終わったら止水栓や元栓を開けて、蛇口から水を出し、水漏れがないかを確認します。
単水栓は自分でパッキンを交換する場合に比較的作業がしやすいでしょう。
水だけかお湯だけが出る水道で、洗濯機の水や、戸外にある水道に多く見られるタイプです。
水漏れ箇所により交換するパッキンや交換手順が変わります。
道具:モンキーレンチ
作業手順:
2ハンドル混合水栓は、水とお湯をそれぞれのハンドルで、水量と温度を調整します。
キッチン・洗面台・浴室などで使われています。
水栓の仕組みは、単水栓と同じで、初めて水道のパッキンを自分で交換する方でも作業がしやすいタイプです。
道具:ドライバー・モンキーレンチ
作業手順:
シングルレバー混合栓は、お湯も水も出る水栓で、水量や温度を調節するレバーが一つしかありません。水漏れがおきた場合交換するのは、「カートリッジ(バルブカートリッジ)」と呼ばれるパーツです。カートリッジはお湯と水の切り替えを行っているパーツです。カートリッジにパッキンがついていますが、水漏れが起こった場合はパッキンだけでなくカートリッジをまるごと交換します。
また、スパウト(蛇口)の下のパッキンが劣化しているケースもあります。カートリッジと一緒に、この部分のOリングとUVパッキンも取り換えましょう。
カートリッジはメーカーや型番によって形や大きさが異なるため、水栓にあったものを購入する必要があります。
・吐水口・ハンドル下からの水漏れ
道具:ドライバー・水道用モンキーレンチ・六角レンチ(TOTOやKVKは台の専用固定具を市販しています)
作業手順:
【注意ポイント】
・取り換える際は本体とスパウトの水垢を取り除いて平らにする
・OVパッキンの上段パッキンは溝が下向き、下段パッキンは溝が上向きで、ねじれがないように取り付ける
浴室の水道として使われることが多い水栓です。
自動温度調節機能で水とお湯を混ぜて一定温度で蛇口から水を出します。
片方のハンドルで水量やシャワーと蛇口の切り替えや水を止める操作を行いますが、これらの機能を動作させているのが「切替開閉バルブ」です。
ハンドルや吐水口から水が漏れる場合は、「切替開閉バルブ」を交換しましょう。
きちんと会うパッキンを準備できれば、水道のパッキンの交換は難しいものではありません。
しかし、長年使っている水道の場合、パーツが固着してしまい固くて外れない場合があります。
無理に外そうとすると水栓自体に傷をつけたり壊したりする可能性があるため、無理だと思ったら、水道業者にパッキンの交換を依頼するのがおすすめです。
また、単水栓・2ハンドル混合栓は仕組みがわかりやすく、水道のパッキンの交換を自分で行うのにハードルが低いといえます。しかし、シングルレバー水栓やサーモスタット水栓は仕組みがやや複雑なため、難しいような気がする方も多いでしょう。
自信がないと不安に思いながら作業をするより、プロに任せると早くて楽に修理ができます。
修理がストップして、キッチンや浴室などの水が使えないのは不自由です。専門の業者に依頼して、楽にすっきり水漏れを修理してもらいましょう。
業者に依頼した場合のパッキンの交換費用は4,000円~が相場です。
パーツ代は別途の場合が多いでしょう。パッキンだけであればパーツ代は数百円です。
道具がない場合は、揃えなくてはなりませんが、その分代で修理を依頼できそうな金額です。
業者によっては、出張費や夜間代金も別途請求になりますので、依頼時には必ず見積りを依頼し、納得のいく金額の業者に依頼しましょう。
パッキンについての基礎知識と、パッキンの選び方と交換方法を解説しました。
道具があるなら、自分で取り換えてみてもよいでしょう。
しかし、無理は禁物です。水栓を壊してしまうと水栓本体の取り換えになり、かえって高くつきますので、不安になったらプロの力を借りましょう。
住まいる水道は、水漏れでお困りの時のパッキンの交換も承っています。
お客様のご自宅に一番近いスタッフが修理にお伺いしますので、安心してご依頼ください。作業前にお見積もりをして、ご納得いただいてから修理に取り掛かりますので、後で修理代に驚くようなことはありません。水のトラブルでお困りや迷っておられる場合は、まずお問い合わせください。
ご連絡をお待ちしています。