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キッチンのシンクは毎日使うところですが気持ちよく使うための掃除はできていますか?
ステンレスシンクでは頑張っても水垢やくすみがとれず洗い方や掃除方法がよくわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は汚れの原因を見ていきながらクレンザーや重曹でシンクを磨く方法など輝きを取り戻す効果的な掃除の仕方や洗い方と磨き方を解説します。
汚れに合った洗剤やスポンジを使い手順を踏んだ掃除で清潔なシンクをキープすることも可能でしょう。
本記事を読んでぜひシンクを綺麗にする方法を実践してください。
目次
シンクの汚れは主に5つあります。
それぞれ性質の違う汚れのため1種類の洗剤で洗っても汚れがすべて落ちることはほぼありません。
いくつかの洗剤を使い分けて汚れをきれいに落とす必要があります。
まずはキッチンのシンクにつく汚れから見ていきましょう。
シンクに曇りを発生させる落としにくい汚れは水垢です。
水が蒸発することによって水の中に含まれるカルシウムなどのミネラル分が残ってかたまりシンクの表面に水滴の形の汚れを作るのです。
また水栓の周りなど水がたまることが多い場所では白く曇ってしまったり水垢がガリガリした塊になったりするケースもあります。
水垢は台所用の中性洗剤では落とせないため水垢取りを行うまで跡が残り続けることになります。
油汚れは食器や鍋についていた油が飛び散ってシンクの内側に付着する場合や油を洗った石鹸と合わさり石鹸カスを作ることもあります。
油汚れは時間が経つと酸化して粘り気を持った落ちにくい油へと変化します。
後で掃除をしようと考えているとどんどん落ちにくい汚れになりますので早めの掃除が必要な汚れです。
また洗剤で溶けた油汚れが排水口に流れずシンク内に残った場合もベタベタした汚れになっていることがあります。シンクの端や隅と排水口周りにみられます。
シンクの排水口の回りが茶色い色に染まっていることがあります。
簡単に落ちそうな汚れに見えますが中性洗剤では落ちない汚れです。
この色は食品からの色移りが考えられます。
茶渋などが付着している場合もありますしステンレス上に食品や調味料の色が付着して取れない汚れになっています。
シンクの汚れには黒カビやぬめりもあります。
ぬめりは主に排水口のゴミ受けにみられ、黒カビはシンク周りのパッキンや洗剤・スポンジを入れるかご・洗剤のボトルの裏などに発生します。
また洗い桶に水が少したまっている場合などもぬめりが発生しやすいといえるでしょう。
キッチンは食材のカスや成分が残りやすい場所です。
菌や酵母といった微生物が繁殖しやすい場所ですので油断するとすぐにぬめりやカビが発生してしまいます。
ステンレスは錆びないというイメージがあるかもしれませんがステンレスも錆びます。
シンク内に空き缶や鉄の包丁やスチールウールのタワシなどを置きっぱなしにするとそれらからサビをもらってしまいます。
また塩や塩素系漂白剤などが拭きとられることなく長時間ついてるような場合にもステンレスは錆びることがありますので注意が必要です。
汚れにはアルカリ性・酸性の性質があります。
汚れを落とすときは逆の性質を持つ洗剤を使って汚れを中和して汚れを緩めて落とします。
シンク内の汚れは複合的な汚れですのでそれぞれの汚れを落とすには洗剤を変えながらの掃除が必要です。
それぞれの汚れを落とす洗剤をピックアップしてみました。
汚れ | 汚れの性質 | 掃除に使う洗剤 |
---|---|---|
水垢 | アルカリ | 水垢用洗剤 |
油汚れ | 酸性 | 重曹・セスキ・アルカリ電解水・アルカリ性洗剤 |
茶渋などの汚れ | 酸性 | 重曹・セスキ・アルカリ電解水・アルカリ性洗剤 |
クロカビヌメリ | 酸性 | 重曹・セスキ・アルカリ電解水・アルカリ性洗剤 |
サビ | アルカリ | 洗うよりこすり取る(クレンザー・メラミンスポンジ) |
【注意!】水垢取りによくつかわれるクエン酸はステンレスで酸やけを起こす可能性があります。
ステンレスの上に長時間クエン酸を塗ったまま放置するクエン酸パックなどはNGです。
ステンレスが変色してしまいます。
シンクの掃除だけでなくピカピカに磨き上げたい場合は研磨材で磨くのが簡単で早い方法です。
研磨材で磨くとこびりついた汚れや水垢も削り取ってくれます。
しかしシンクにコーティングがされている場合はコーティングに傷をつけ剥がしてしまうため削り取る方法はNGです。
※番号が小さいほど目が粗くなります。目が粗いものはシンクに小傷が残るので注意しましょう
力を入れて磨きすぎないように注意。
※汚れでスポンジが目詰まりを起こす場合があるので、適宜水を流しながらこすりましょう
目が粗い研磨剤から3~4段階に分けて磨いていくのが通常の磨き方ですがここでは時間短縮と磨きすぎを押さえるために細かい目の研磨剤だけで磨く方法をご紹介しました。
シンク掃除に使う洗剤の特徴と洗い方の手順を見て行きましょう。
その日についたシンクの油汚れなどはすぐに洗えば食器洗い洗剤で落ちます。
食器洗い洗剤は油に強く界面活性剤が入っているため汚れを引きはがす力があるからです。
普段のシンクの手入れは使った後にシンク内を中性洗剤で洗うと汚れをためません。
洗った後は水滴をふき取っておけば水垢もできずきれいな状態を保つことができます。
重曹はアルカリの性質を持ちシンクの油・クロカビ・ぬめり・茶渋や色移りを落とします。
しかし重曹は残念ながらこびりついたしつこい汚れを落とすのには効果的とは言えません。
重曹スプレーで取れない汚れは重曹を研磨剤として利用して掃除をします。
掃除をした後はステンレスに重曹が残らないよう十分に洗い流しましょう。
ナチュラル洗剤にこだわりがないのであればキッチンマジックリンなどのアルカリ洗剤を使う方が効率よく汚れを落とせるでしょう。
重曹スプレーの作り方:水100ccに対し小さじいっぱいの重曹を溶かしスプレーボトルに入れましょう。
重曹スプレーは酸性汚れに吹き掛けてスポンジでこすって汚れを落とします。
付着してから期間がたっている油汚れは落ちない可能性もあります。その時は重曹を研磨剤として使いシンクを磨き洗いましょう。
重曹を研磨剤として使う時は汚れに直接振りかけるか重曹ペーストで使います。
重曹ペーストの作り方:大さじ三杯の重曹に対し水を大さじ一杯加えてとろりとするまでかき混ぜます。
重曹を粉のまま汚れに振りかけるときは水滴がついているところにふりかける方が良いでしょう。
重曹の粒子は柔らかいのですが力任せにこすると微細な傷になる可能性があります。
こする際には力を入れてこすらず丁寧に優しく転がすようにこすり汚れを取るイメージで掃除をしましょう 。
水垢を取るために市販の水垢取り用の洗剤を使います。
【注意】酸性洗剤は長時間ステンレス上で放置すると酸やけを起こす可能性があるためボトルの裏側の説明をよく読み放置時間などは 使用上の注意を守って使いましょう。
サンスター 水まわり用輝き洗剤キーラ(液性:弱酸性)
界面活性剤を含んでいるため水垢だけでなくぬめりや石鹸カスも落とせる洗剤です。
リンレイウルトラハードクリーナーウロコ水アカ用 (液性:酸性)
ステンレスのシンクに使えるクレンザータイプの洗剤です。
水垢取りに特化していますので頑固で取れない水垢に使えます。
クリームクレンザージフは天然のカルサイトの粒子を研磨剤に使用しています。
カルサイトはステンレスやガラスより柔らかくステンレスを傷つけることが少なく安心して使えます。
油汚れや水垢を落としてくれるシンク掃除の定番です。
※シンクにコーティングが施されている場合はクレンザーでそのコーティングがはがれる可能性があります。
シンク説明書やメーカーサイトで使える洗剤やクレンザーを確認するのが良いでしょう。
※ジフ以外のクレンザーを使う場合は含まれている研磨剤によってはステンレスに傷をつけるため注意が必要です。
シンクのサビは放置せずにメラミンスポンジとクリームクレンザーで磨いて取り除きましょう。
その際に強くこするとサビの部分だけ色が変わってしまいます。
錆を落としながらその周り全体を掃除する用にしましょう。
洗剤だけでなくシンク掃除に使えるスポンジも気になるところではないでしょうか。
よくあるウレタンスポンジやネットスポンジ、アクリルのスポンジは使えます。
研磨剤が入っているスポンジや金属製のタワシはステンレスに傷をつけますので使わないようにしましょう。
シンクに傷がつき磨いたところの光沢が変わってしまいます。
そして気になるのはメラミンスポンジです。
メラミンスポンジはこすっている素材の表面を薄く削り取って綺麗にしていますが磨いた面の光沢が変わることがありますので注意が必要です。
またシンクの内側に水垢や汚れを防止するコーティングが施されている場合は強くこするとコーティングを剥がしてしまいます。
コーティングがないシンクでは使えるのでシンクにコーティングがあるかどうかを確認してから使いましょう。
シンクのくすみや曇りを取りたいけれど忙しくて時間がない場合や頑張っても汚れや水垢が落ちないという場合もあります。
そういう時はキッチンクリーニングを業者に依頼してはいかがでしょうか?
業者にシンク掃除依頼すれば水垢や油・ぬめり、錆びや食材などの色移りなども除去できるのでシンクはすっきりきれいになるでしょう。
業者にキッチンクリーニングを頼むとシンク掃除の他にコンロ掃除も掃除範囲です。
ステムキッチン付属の収納庫の表面や床窓壁などの掃除もセットになってる場合が多いでしょう。
シンクの汚れだけでなくコンロの焼け焦げや油汚れキッチン内の壁などのベタベタ汚れも掃除をしてくれます。
汚れが取れるとキッチンが明るく清潔になりますので料理するのが楽しくなるに違いありませんね。
ここではキッチンクリーニングにかかる基本の料金を 一覧表にしました。
業者 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
A社 | 18,700円 | 間口3m以上1m追加ごとに+2310円 グリルはオプション |
B社 | 18,150円 | 3.5m以上またはL型 +5,500円 |
C社 | 10,000〜16,000円 | |
D社 | 16,500円 | |
E社 | 18,920円~29,370円 | I型18,920円・L型24,200円・U型29,370円 |
※2023年8月時点での価格
※C社はいくつもの業者がサイトに登録していて頼む業者によって値段が違うので幅があります。
表を見て分かるようにキッチンクリーニングは10,000円~20,000円ぐらいが相場でしょうか。
オプションの有無やキッチンの広さや大きさなどによって費用は変わってくるので、自宅のキッチンの場合はいくらになるのか頼む前に一度問合せると良いでしょう。
キッチンクリーニングの料金をご紹介した5社のうち2社がシンク磨きのオプションサービスを行っています。
業者名 | オプション名 | 料金 |
---|---|---|
B社 | シンク研磨サービス&撥水コート仕上げ | 4,400円 |
E社 | 電動研磨 | 5,500円 |
キッチンクリーニングサービスにシンク掃除が含まれていますので水垢や油汚れやぬめりの除去などの掃除はしてもらえます。
曇りを完全に取り除いてピカピカのシンクにしたい!という場合はオプションで研磨サービスを依頼しましょう。
どのようになるか詳細なことが知りたい場合は依頼前にしっかり確認しておきましょう。
たとえば「シンク内がエンボス加工してある場合はどうなるのか」などは問い合わせておくといいかもしれません。
賃貸物件のキッチンクリーニングを業者に依頼する場合は管理会社か大家さんに連絡をして許可を得ておきましょう。
多くの場合何事もなく掃除は無事に済みますが、万が一キッチンの破損などトラブルが起こった場合に賃貸物件では自分で対処ができません。
どうするべきか大家さんに連絡を取って判断してもらうことになります。
シンクをピカピカに磨いたあとは掃除などで維持しなくてはまたすぐに水垢や油汚れがついてしまいます。そのためにできる掃除や対策をご紹介します。
シンクの使い終わりにはシンクを洗って水滴を綺麗に拭き取っておきましょう。
水滴が残ると水分が蒸発した時に水垢が残ってしまいますし水気があるとカビなどが発生しやすくなります。
シンクの中だけでなく水栓の根元や洗剤のボトルの下なども拭いておくと綺麗な状態が保てるでしょう。
一日のうちのどこかで簡単にでも汚れをリセットする習慣をつけると汚れや水垢がたまらずきれいな状態をキープできます。
シンクに撥水コーティングをするという方法もあります。
撥水コーティングをしても使い終わりにはシンクの水滴をふき取る必要があることに変わりはありません。
しかしコーティングがしてあると水がスッと流れ汚れもつきにくくなるため掃除が楽になるでしょう。
ホームセンターなどで撥水コーティング用のスプレー剤が販売されています。
シンクを掃除した後にスプレー剤を塗布して拭きとればコーティング完了です。
シンク以外にも洗面台やトイレ・浴室なども撥水コートすることもできます。
ハウスクリーニング業者にキッチンクリーニングを依頼した場合はオプションでシンクのコーティングをしている場合もあります。
水垢防止コーティングや撥水コーティングといったメニューがありますのでシンクのコーティングをしてほしい場合はオプションも見ておきましょう。
掃除を依頼した後にこのコーティングをしておけばきれいなキッチンがより長く続きますね。
キッチンのシンクの洗い方と磨き方をご紹介しました。シンクのくすみや汚れを早いうちに取らないとどんどん汚れがたまっていきます。
複合的な汚れになってしまうと一つの洗剤では対処できないでしょう。
酸性汚れとアルカリ汚れをきちんと落としてくれる洗剤やシンクを傷つけないクレンザーを使い綺麗をキープしましょう。
自分で掃除をするのが難しい場合はハウスクリーニング業者の手を借りてシンクを掃除してもらいましょう。
シンクのくすみや曇りをすっきり洗い落とし気持ちのいいキッチンをよみがえらせてくれます。