水道水の硬度は水源の種類に大きく影響される。一般的に地下水の方が湖沼水や河川水に比べ高くなる傾向があります。欧米のように石灰質の地域を長い時間かけ通ってくる水の硬度は高く、日本のように地中での滞留時間や河川延長が短い場合、硬度は低めになります。硬度が低い水(軟水)は、あっさりとして癖がなく、逆に硬度が高い水(硬水)は、苦味などを与えます。そのため、おいしい水の観点から、水質管理目標設定項目で10~101mg/Lという目標値が示されています。水に含まれるカルシウムやマグネシウム(ミネラル主要成分)などの量をこれに相当する炭酸カルシウム(CaCO3)に換算して数値で表したものをいいます。